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女性医師たちの歩み

女性医師として

坂口 依理子

現代では、女性が医師として社会に出て自立して生きていくということは、遠い昔の諸先輩の女性医師の先生方からみれば、随分やってのけやすい事になっているのではないかと思われます。しかし女性が医師として社会に貢献するためには、大切な若い時期に結婚や出産や育児を経験しつつ、一方では診療や手術や研究という医師としての大切な責務も果たしていかなければならないわけであります。

昨今では、ワークライフバランスやワークシェアリングという概念が広く議論されるようになり、若い女性医師が仕事を継続していきやすい世の中になりつつあるように思います。

大きな学会では託児室設置が当たり前になり、その他の研究会などでも託児室が設置されるようになり、このように諸先輩の先生方の努力がしだいに実を結んできていることは大変喜ばしいことであると思います。

仕事を継続していくためには、勿論本人の強い意志が一番大切ですが、それと同時に院内の保育所設立や勤務時間の調整などの時間的な余裕や配分なども大切な要素です。自分の環境や考え方に応じたスタイルで、若い女性医師がそれぞれの立場で自信を持ってその志を継続し活躍されますように、大阪府女医会の一員としてお役に立てるように努力していきたいと思います。

2012年11月

2009-2013 Osaka Medical Women’s Association.